医師国家試験受験記(第一章)

第一章:試験を受けるその前に

現状を整理したい。
現状とは、残された日数や今の知識や理解の程度と言った表面的な話ではない。
医師国家試験の性質や、何より重要な事は受験生たる私自身の長所と短所、その他の傾向全てだ。
勉強しようにも集中できず、迫る試験に怯え、焦るのは、不健全である。
国家試験に受からず、医学部を卒業してしまえば、医学生でもなく、Student doctorの肩書さえも失い、言動が偉そうでやたらと医学に詳しいだけの残念な人になってしまう。
今までの学費と時間、何より多額の税金を無駄にしてしまう。
(それでも、1割の受験生は不合格になる!)
それだけは避けなければならない。

その為には、確実に成功する為の計画を練る事が最も重要だ。
孫子兵法に習い、敵を知り、己を知らねばならない。
普通の人間は面倒だから、ここまで緻密には計画なんて立てやしないだろう。
『そんな事してないで、普通に勉強すりゃ良いのに』等と良く言われてきた。
しかし、私はダメなのだ。
常に状況が気になるのだ。
それが幾度も障壁になってきた。
だから、最初に理想的な計画を立て、経過とともに計画を修正し、自分を目標に導かねばならない。
正直なところ【絶対に負けられない戦い】をするのは、人生で最後かもしれないから、どんなに面倒でも分析と計画を完成させたいのだ。
そして、この際だから、なるべく一般の方に【こうやって医者になる】と云うのを知ってもらう機会に昇華したい。
そして、それが私が医者になるまでの苦悩や、なった時の喜びを分かち合える様な場にしたい。
だから、私が負けそうになれば、叱咤して頂きたいし、うまくいったら褒めてください。

そんな気持ちを込めて、これから本番の2月7~9日まで、不定期に綴っていきたいと思います。
時に6年間の医学部生活や、それ以前の受験生活を振り返る事があるかもしれません。
それも含めて、一人の医者が育つまでの話だと思って頂きたいです。
まずは、これから国家試験の実際の過去問を解き、分析を開始します。
それが完了し次第、この様な形で発表致しますので、しばらくお待ち下さい。
また、なるべく多くの方に御言葉を賜れたら嬉しい限りですので、気兼ねなくコメントを下さればと思います。
勿論、御質問も大歓迎です。
では、国家試験合格を目指して頑張りますので、何卒よろしくお願い致します。

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国家試験まで残り136日
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2014年09月24日